フィールズ株式会社
証券コード : 2767
2011年3月期
株主通信
2010.4.1 2011.3.31
Contents 01 会長メッセージ 03 トップインタビュー
09 TOPICS 新たな成長分野の強化 10 企業の社会的責任(CSR)への取り組み 11 連結財務諸表(要約)
15 コーポレートデータ 16 株式情報 17 IRコミュニティ
18 第三者によるフィールズの分析レポート
VOICE & VISION
このたびの東日本大震災により被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い心身と
ものご回復と地域のご復興をお祈り申し上げます。
当社グループとしては、復興支援に最大限協力すべ
く思慮を重ねてまいりましたが、とりわけ新しい未来を
切り開く子供たちへの支援活動を永続的に展開してい
くことがきわめて重要と考え、グループ全体が一丸と
なって「ウルトラマン基金」に思いを託し、被災者の方々
の傷つかれた精神をケアすることを含めた物心両面か
らのご支援を粘り強く継続的に実施していくことをお約
束いたします。
会長メッセージ
代表取締役会長( CEO ) 山本 英俊
すべての人に最高の余 暇を
The Greatest Leisure for All People
21世紀の成熟化する社会は、医療やテクノロジーの進化が長寿命社会をもたらし、人々は
増加をたどる余暇時間に多様な時間消費のニーズを生み出しています。
「すべての人に最高の余暇を」という企業理念を掲げる当社は、この増加する余暇時間に
エンタテインメント性の高い商品やサービスを提供するとともに、未来の人々の心を豊かにする
余暇のあり方の調査・研究を重ねてきました。そして、2003年の株式上場時には、将来的な
成長を牽引する一つの戦略としてコンテンツを中核としたビジネススキームを掲げました。そこ
から優良IP(知的財産)と最先端のクリエイティブ&テクノロジーを結集・融合し、複合化を
推進し続けることで、このコアモデルは進化を遂げながら力強く生き続けています。
2011年3月期は、このスキームを深化・確立させるため、 (株)円谷プロダクションなどの
専門分野に秀でた企業を新たに当社グループに迎え入れるとともに、パートナー企業との連携
もより一層強化しました。さらに、コンテンツの多元展開先として、事業の中核であるパチンコ・
パチスロ分野はもとより、オンラインサービス分野の強化・拡充に努めるなど、将来の来るべき
飛躍に向けた諸施策を推進し、着実な成果も出しつつあります。このような未来への布石の
一つひとつが長期的ビジョンの実現につながり、当社グループの収益機会の創出及び企業
価値の向上に結び付くものと確信しています。
私たちフィールズグループは、今後も多様な価値観を有する多くの人々に新鮮な感動や驚き
を体験できるエンタテインメントを創造していきます。同時に、事業そのものが社会全体の幸せ
に寄与し、皆様からの信頼に応えられるように全社一丸となってまい進していきます。これまで
も当社の企業理念にご賛同賜り、お力添え頂きました株主の皆様には深謝いたしますとともに、
当社グループが切り開く未来にご期待頂き、引き続きのご支援とご鞭撻を賜りますよう、お願い
申し上げます。
2011年6月
■ 2011年3月期の総括
本株主通信をお届けするにあたり、平素のご支援とご愛 顧に深く感謝申し上げます。
2011年3月期の連結業績は、売上高103,593百万円
(前年同期比56.2%増)、営業利益13,136百万円(同61.7% 増)、経常利益13,684百万円(同76.3%増)、当期純利益 7,520百万円(同128.6%増)となりました。
売上高、経常利益、当期純利益は過去最高を達成しました が、業績伸長の主因として大きく2点が挙げられます。
1点目は、回復基調にあるパチスロ市場に対して、数年前 から準備を重ねてきた大型タイトルを順次投入してきたこと によるものです。「新鬼武者」などの当期継続販売機種をは じめ、「俺の空〜蒼き正義魂〜」「モバスロ ヱヴァンゲリヲン
〜真実の翼〜」などの新機種販売も好調に推移し、「ヱヴァン ゲリヲン」シリーズへの依存という当社の経営課題にも対処 できたと考えています。
2点目は、グループ各社の収益が回復に転じ、グループ事 業が全体で黒字化したことです。とくに、2010年4月に(株) 円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティアを連結子会 社としたことでグループ事業関連の収益改善が進んでおり、 今後は事業展開においても大きな相乗効果を発揮すると考 えています。
トップインタビュー
■ 当社販売台数シェア推移
(当社調べ)
0 5 10 15 20 25 30
10.0 12.1
14.1
18.9
24.5
9.5
8.1 6.1 9.5 9.1
2011/3 2010/3
2009/3 2008/3
2007/3
(%)
パチスロ販売台数シェア パチンコ販売台数シェア
代表取締役社長(COO) 大屋 高志
■ パチンコ・パチスロ事業の総括
パチンコ・パチスロ市場は、総設置台数が4年ぶりに増加 に転じるなど、市場全体が明るさを取り戻しつつあります。
とくに、パチスロ市場は設置台数の減少が底を打ち回復に 転じました。各社ともファンのニーズに対応した商品を投入 することで市場全体が活性化に向かっており、この好循環が 回復基調をさらに後押しすると見ています。
一方、パチンコ市場は射幸性の高いMAXタイプの自主規 制が相次ぐなか、パチンコホールは収益構造の見直しを迫ら れ、販売台数は一時的ながら低調に推移しました。しかし、 ここにきて射幸性を和らげたミドルタイプがファンから高い 評価を得たことで、健全化を伴いながら回復に向けて動いて います。
このような環境下、パチスロ遊技機販売では6機種を発売 し、総販売台数は217,659台(前年同期比82.7%増)となり ました。これにより、販売台数シェアは24.5%となり、2年連 続の業界トップシェアも達成しました。(当社調べ)
パチンコ遊技機販売では「CRヱヴァンゲリヲン〜始まりの 福音〜」など4機種を発売しましたが 、市場の冷え込みによ り総販売台数は262,614台(同20.6%減)にとどまりまし た。なお、販売台数シェアは9.1%と前期並みの水準を維持 しています。(当社調べ)
■ 今後の成長に向けて
パチンコ・パチスロ分野は、今後の成長に向けて流通・企 画・開発の3つの領域で戦略的施策を推進しています。
流通領域は、当社の最大の強みであり、市場データの定 性・定量分析に基づく当社独自のPDCA(計画・実行・評価・ 改善)サイクルを実行しています。2011年3月期に投入した 商品が高い評価を頂いたのも、まさにこの機能の表れと見て います。
企画領域は、知的財産(IP)の価値を最大限に活かしたパ チンコ・パチスロ向けコンテンツの企画・開発を推進し、非常 に高いレベルの商品化を実現しています。なかでも、遊技機 との親和性が高い“ヒーローもの”研究に注力するともに、新 たな付加価値をもたらすIPを取得、保有、創造し、これらコ ンテンツをグループ各社と連携して成功に導いていきたいと 考えています。
開発領域は、パチンコ・パチスロ向けに最適化したコンテン ツを実際のプラットフォームに実現させる必要不可欠なフェー ズです。2010年4月には国内トップクラスのCG(コンピュー タ・グラフィックス)制作会社(株)デジタル・フロンティア、 2011年1月には遊技機液晶表示用の映像ソフトウェア開発 を主力事業とする(株)マイクロキャビンを連結子会社化して おり、今後も企画に強い開発ラインの強化に努めていきます。 なお、これら3領域での施策の推進は、(株)SANKYO、サミー
(株)、京楽産業.(株)などの提携各社との関係強化にも資す るもので、業界全体の成長にも貢献できると考えています。
■ グループ事業の総括
グループ事業では、「挑戦が、未来を創る」というスローガ ンのもと、数年前から様々な挑戦を行ってきましたが 、新し いビジネスの息吹が感じられるようになってまいりました。 コンテンツのマルチユースに関する取り組みでは、その基 盤構築を着実に進めています。コンテンツを収益化するメ ディア戦略におきましては、パチンコ・パチスロ分野の比重 過多の状況が続いていましたが、近年はモバイル、オンライ ンサービス、ゲーム、映画、出版などの幅広いメディアにも、 多くの有力企業やクリエーターとも協力しながら展開できる 体制が整いつつあります。例えば、モバイル、オンラインサー ビス分野では、パチンコ・パチスロ分野の二次展開ビジネス 拡大に向けて、パチンコとモバイルを融合させた「モバスロ」 などの新サービスを開始しました。一方で、パチンコ・パチ スロ以外のコンテンツを活用した新サービスの開発投資も積 極的に実施しており、複数のサービスインによって新規会員 の獲得も順調に推移しています。
また、コンテンツを保有・創出することから発生する収益 化への取り組みは、様々な形での仕組みづくりが進んでい ます。この取り組みでは、外部のコンテンツホルダーやコン テンツプロバイダーとの協力体制構築が重要な要素となって います。その実践として、2011年3月期には「ウルトラマン」 シリーズなどの優良IPを保有する(株)円谷プロダクションや、
(株)デジタル・フロンティアなどの有力企業をグループに迎 え入れ、オンラインサービス分野では「ハンゲーム」を運営す るNHN Japan(株)との共同出資でアイピー・ブロス(株)を 設立しました。また、コンテンツの創出に向けては、(株)小 学館クリエイティブとの共同出資で出版会社(株)ヒーローズ を設立しました。
専務取締役
(グループ事業管掌 兼 事業本部長) 繁松 徹也
■ 今後の成長に向けて
中長期的に見ると、国内のエンタテインメント市場の飛躍 的な発展は厳しく、企業として持続的な成長を目指すにはア ジア・北米などを含めたグローバル市場を視野に入れること が必要だと考えています。海外市場におきましては、エンタ テインメント分野のコングロマリット化が進んでおり、そう遠 くない未来に国内でも総合エンタテインメント連合が形成さ れる可能性があると考えています。こうした時代の潮流を先 読みし、当社グループが未来の日本型総合エンタテインメン ト連合の中心的存在になるために、スピード感を持って様々
な施策を推進していきます。
中核的な事業の一つであるコンテンツのマルチユース展 開については、様々なメディアに適したコンテンツの保有・ 創出を図り収益化を目指していきます。また、各メディアで は、パチンコ・パチスロ分野での強みを活かしつつ、幅広い
コンテンツホルダーやコンテンツプロバイダーとコラボレー ションを実現し、収益力の向上に努めていきます。
さらに、基盤的な取り組みとして、未来の世の中の人々が 求める余暇についても引き続き調査・研究を重ね、将来のコ ンテンツやメディアの方向性を加味した「感動」と「興奮」を提 供する商品やサービスを創造していきます。こうした未来へ の挑戦には、有力企業との協業やM&Aなどに付随する新た な投資も必要となってきますが、常に投資効果の最大化を図 り、その利益を株主の皆様に還元できるようにまい進してい きたいと考えています。
株主の皆様には、当社グループのさらなる成長にご期待 頂き、長期的なご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上 げます。
メディアミックス
コンテンツ 商品化
パチンコメーカー パチスロメーカー
最先端クリエイティブ& テクノロジー
[デジタル・フロンティア] 優良IP
Paper(雑誌・コミック)
CD・DVD(セル/レンタル) 新情報携帯端末
ゲーム機 携帯電話
映画 TV
グッズ ライブシアター
[ヒーローズ] [円谷プロダクション]
マンガ・書籍 アニメ 映画 TV・ドラマ ゲーム スポーツなど
広告プランナー
ゲームクリエイター 映像クリエイター
コピーライター 映像テクノロジー
放送作家/TVプランナー
全国のパチンコホール
ファン 商品企画
販売委託 販売企画
企画開発
音楽(アーティスト)
■ ビジネススキーム
全体の利益を底上げすると考えています。
なお、2012年3月期の当社を取り巻く環境は、東日本大 震災がおよぼすパチンコホールへの影響が懸念され、一部 の遊技機メーカーでは部材不足による生産・出荷時期のず れなども予想されます。
このため、当社商品の投入時期は慎重に検討する必要が ありますが 、遊技機の商品ラインナップ自体は整っており、 グループ事業の業績寄与も期待できる状況です。当社グ ループとしては、連結営業利益14,000百万円の見通しを達 成すべく一層努力するとともに、中期経営計画で発表した営 業利益目標17,000百万円を目指していく所存です。
中期経営計画(5年)については、2012年3月期で3年目 を迎え、当初の前提であった市場環境や経営環境が大きく変 化するなか、4年目、5年目の計画については改めて精査を 行ったうえで発表させて頂きたいと考えています。
■ 2012年3月期の見通し
2012年3月期の連結業績の見通しは、売上高100,000 百万円(前年同期比3.5%減)、営業利益14,000百万円(同 6.6%増)、経常利益14,000百万円(同2.3%増)、当期純利 益8,000百万円(同6.4%増)を見込んでいます。
2011年3月期は過去最高収益を達成しましたが 、2012 年3月期も、厳しい経営環境を超えて引き続き過去最高収益 を更新していきたいと考えています。
当社のパチンコ・パチスロ事業は、これまで以上に商品力 を増した強力なラインナップが充実しています。2012年3 月期上半期は、パチンコ機として「CR ayumi hamasaki 浜 崎あゆみ物語 –序章–」に加え、京楽産業.(株)との提携商品 第1弾の販売を予定しています。両機種とも高いゲーム性・ エンタテインメント性を結集しており、ファンから高い評価を 頂けると確信しています。
一方、グループ事業は、事業再編が一応の目処がついた ことに加え、本年4月には中長期的な成長を支えるIP戦略の 強化に向けて「コンテンツ本部」を新設するなど、コンテンツ ビジネスを核とした新たな成長への施策が着実に進んでいま す。これによるグループ各社の収益性向上が当社グループ
■ 連結業績の見通し (単位: 百万円) 2011年3月期
(実績) 2012年3月期 (計画) 前年同期比 ( %)
売上高 103,593 100,000 △3.5
営業利益 13,136 14,000 +6.6
経常利益 13,684 14,000 +2.3
当期純利益 7,520 8,000 +6.4
t CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語 – 序章 –
©avex management inc.
©avex entertainment inc.
©Bisty
■ 最後に
当社グループは、短期的な視点にこだわりすぎて成長機 会を逸することがないように、常に中長期的な仮説をもって 成長戦略を展開しています。この執行にあたっては、パート ナー企業との取り組みや研究開発に係る投資が必要不可欠 と考えていますが、当然ながら財務戦略との二軸で推進して います。
配当政策は、安定かつ利益に応じた配当の実施を基本方 針としており、企業の成長とともに長期的な増配を続けてい きたいと考えています。配当金については、2011年3月期 の1株当たり年間配当金を5,000円(前年同期500円増)と させて頂きました。また、2012年3月期の1株当たり年間配 当金についても5,000円(連結配当性向20.8%)を計画して います。これをもって十分とするのではなく、前述の様々な 施策を果敢に実施することで連結業績見通しをさらに上回 り、その成果をもって株主の皆様により多くの利益還元を行 うことを大きな目標としていきます。
私たちフィールズは「すべての人に最高の余暇を」という企 業理念に想いを寄せる集団です。世の中の人々が望むエン タテインメントがすでに失われたものであれば再生し、今存 在しないものであれば自ら創出することで、より多くの人々 に感動と興奮を提供していきます。
株主の皆様におかれましては、当社グループが創り出すエ ンタテインメントにご期待頂き、引き続き一層のご支援とご 鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
■ 1株当たり配当金
0 1,000 2,000 3,000 5,000 4,000 6,000
4,000 2,000
2,000 2,000 2,000
念配当500
(増配500)
5,000
2,500
2,000 2,500 2,500
2,000 2,500 2,500 2,500 5,000
2012/3 2010/3 2011/3 2009/3
2008/3 2007/3
4,500 4,500 4,500
(円)
期末 第2四半期末
計画
パチンコ・パチスロ市場活性化に向けたコンテンツ 新たなエンタテインメントコンテンツ
TOPICS 新たな成長分野の強化 ~オンラインサービスの拡充に向けて~
フィールズグループは、知的財産( IP )と、その付加価値を高める人材と技術(クリエイティブ&テクノロジー )を融合 したハイブリッドコンテンツを幅広いエンタテインメント領域に展開しています 。
2011 年3 月期は 、グループ各社との連携を深め 、新たな成長分野と位置付けるオンラインサービス領域に対して 、 優良なパチンコ・パチスロコンテンツのクロスメディア展開を仕掛けるとともに、エンタテインメント性の高い新たなコン テンツサービスを開始させるなど、オンラインサービスの拡充に向けた諸施策を推進しました。
(注)着うた®は、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。
NEW は2011年3月期に開始したサービスです。
PC
新情報携帯端末(スマートフォンなど)
コンテンツの商 品 企 画
フィールズモバイル 手軽に遊べるシミュレータア プリや「待受画像」「着うた®」な どの豊富なデジタルコンテンツ を充実させ、パチンコ・パチスロ ファンの拡大に努めています。
写メ字
ユーザーの高いニーズに応え た実写デコメを作成するサービ スで、顔認識技術や物体認識技 術などの最先端の技術を活用し ています。
ななぱち
国内最大級のゲームポータル サイト「ハンゲーム」で展開する オンラインパチンコホールで 、 新たなパチンコ・パチスロファン 創出を目指していきます。
新世紀エヴァンゲリオン ~魂の軌跡~
「新世紀エヴァンゲリオン〜魂の軌跡〜」のシミュレータアプリをスマートフォン 市場に投入し、「ヱヴァンゲリヲン」ファンの拡大を目指していきます。
モバスロ
モバイルサイトと連動して実 機の表現力を向上させた新たな サービスで 、パチスロに高い付 加価値を提供していきます。
(出資比率:フィールズ(株) 83.3%)
(出資比率:フィールズ(株) 85.0%)
オンラインサービスの拡充に向けて
モバイル モバイル
ニコクーポン
エンタテインメントで店舗 とユーザーをつなぐクーポ ン・エンタテインメントサー ビスで、新たなクーポン市場 の創出を目指していきます。
モバイル×PC
DECOCUTE、 SAKELOVE、 他 急速に拡大するスマート フォン市場にも、エンタテイ ンメント性の高いアプリを 随時投入していきます。
新情報携帯端末(スマートフォンなど)
NEW NEW
NEW NEW
NEW Pスペース NEW
高性能シミュレータアプリなど のデジタルコンテンツを多数提 供し、パチンコ・パチスロファン の拡大に努めていきます。
NEW
©カラー ©Bisty
©GAINAX・カラー/Project Eva. ©Bisty
©カラー ©Bisty
©カラー ©GAINAX・カラー/Project Eva. ©Bisty
©カラー ©GAINAX・カラー/Project Eva. ©Bisty
企業の社会的責任(CSR)への取り組み
CSRに対する基本的な考え方
当社は、増加をたどる余暇時間を充実させるエンタテインメント性溢れる商品や サービスを通じて「すべての人に最高の余暇を」提供することを使命としています。 そして、そのための取り組みを持続的に行うことが、皆様一人ひとりの豊かさのみ ならず社会全体の豊かさの創造に寄与するものと確信し、事業活動を行っていま す。これが、当社における企業の社会的責任(CSR)に対する基本的な考えです。
当社は、この基本的な考えに基づく事業活動の浸透と、企業の社会的責任を果 たすことを目的として、2008年5月に全社横断的な組織であるCSR委員会を設 置しました。
今後も社会的責任を重んじたCSR活動を推進することで、様々なステークホル ダーの皆様、社会の皆様に貢献できるよう努めていきます。
(株)円谷プロダクション並びにグループ内の賛同企業各社では、東日本大震災 において被災された皆様、とりわけ未来への希望の光である子供たちに心からの エールと物資を贈り、そして子供たちの未来のために永続的に支援活動を展開す る、「ウルトラマン基金」を設立しました。
2011年4月10日には、宮城県石巻市、南三陸町、気仙沼市の3か所の被災地 を訪れ、炊き出しや支援物資の提供を行うとともに、子供たちに笑顔を取り戻して もらうため、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロなどによるウルトラ ヒーローショーを開催しました。
今後も基金の寄付のみならず 、被災者の皆様へ物心両面からの支援を継続的 に実施していきます。
グループCSR 被災地の子供たちの、今と未来を支援する基金「ウルトラマン基金」を設立
2010年4月から2011年5月までの 主な取り組み
チャリティゴルフトーナメントに協賛 渋谷区一斉清掃活動
(4 月28日「しぶやの日」)に参加 渋谷区定例清掃活動
(渋谷駅前統一美化デー )に参加 AED(自動体外式除細動器)の導入を推進
ウォームビズを推進
東京都渋谷区主催「“きれいなまち渋谷を みんなでつくる条例”啓発キャンペーン」へ参加 一般社団法人JEAN 主催
「鵠沼海岸クリーンアップキャンペーン」に参加 情報セキュリティマネジメントシステム
「 ISO27001:2005」の認証を更新 品質マネジメントシステムの最新規格
「 ISO9001:2008」へ移行 クールビズ(軽装)を推進 障がい者雇用促進のための
“沖縄事務センター ”を開設
ウルトラマンショーの風景(宮城県石巻市) ウルトラマン基金
設立 2011年3月 運営事務局
(株)円谷プロダクション URL
http://www.ultraman-kikin.jp
受取手形及び売掛金
「受取手形及び売掛金」は、パチスロ遊技機 販売に係る売上債権の減少により前期末か ら5,140百万円減少して27,948百万円と なりました。
なお、「流動資産」は前期末から5,643百万 円減少して51,051百万円となりました。
のれん
「のれん」は、(株)円谷プロダクション、(株)デ ジタル・フロンティア、(株)マイクロキャビンの 新規連結子会社化により前期末から2,562 百万円増加して2,801百万円となりました。 なお、「無形固定資産」は前期末から2,737 百万円増加して5,070百万円となりました。
投資有価証券
「投資有価証券」は、投資有価証券の取得及 び持分法の投資利益により前期末から601 百万円増加して8,466百万円となりました。 なお、「投資その他の資産」は前期末から 182百万円増加して12,760百万円となり、
「固定資産」は前期末から3,286百万円増加 して27,920百万円となりました。
連結貸借対照表 (単位:百万円)
科 目 2010年3月31日現在前連結会計年度末 2011年3月31日現在当連結会計年度末 増減額 資産の部
流動資産 56,694 51,051 △5,643
現金及び預金 15,916 15,873 △43
受取手形及び売掛金 33,088 27,948 △5,140
有価証券 48 ─ △48
商品及び製品 107 300 +193
仕掛品 1,027 826 △201
原材料及び貯蔵品 385 231 △154
繰延税金資産 807 1,249 +442
商品化権前渡金 2,838 2,067 △771
その他 2,829 2,755 △74
貸倒引当金 △355 △200 +155
固定資産 24,634 27,920 +3,286
有形固定資産 9,721 10,089 +368
建物及び構築物 2,976 3,048 +72
機械装置及び運搬具 26 27 +1
工具、器具及び備品 529 654 +125
土地 6,170 6,324 +154
建設仮勘定 18 34 +16
無形固定資産 2,333 5,070 +2,737
のれん 239 2,801 +2,562
その他 2,094 2,268 +174
投資その他の資産 12,578 12,760 +182
投資有価証券 7,865 8,466 +601
長期貸付金 345 417 +72
繰延税金資産 1,124 942 △182
その他 3,357 3,409 +52
貸倒引当金 △114 △475 △361
資産合計 81,329 78,971 △2,358
連結財務諸表(要約)
(主な差異要因)
支払手形及び買掛金
「支払手形及び買掛金」は、パチスロ遊技機 販売に係る仕入債務の減少により前期末か ら8,671百万円減少して17,939百万円と なりました。
なお、「流動負債」は前期末から8,258百万 円減少して27,587百万円となり、「負債合 計」は前期末から8,192百万円減少して 31,949百万円となりました。
利益剰余金
「利益剰余金」は、利益面が大きく伸長した ことにより前期末から5,860百万円増加 して33,443百万円となりました。 なお、「株 主 資 本」は前 期 末 から5,860 百万円増加して47,601百万円となり、
「純資産合計」は前期末から5,834百万円 増加して47,021百万円となりました。
(単位:百万円) 科 目 2010年3月31日現在前連結会計年度末 2011年3月31日現在当連結会計年度末 増減額 負債の部
流動負債 35,845 27,587 △8,258
支払手形及び買掛金 26,610 17,939 △8,671
1年内償還予定の社債 720 740 +20
短期借入金 ─ 85 +85
1年内返済予定の長期借入金 ─ 44 +44
未払法人税等 3,562 4,217 +655
賞与引当金 273 312 +39
役員賞与引当金 135 220 +85
受注損失引当金 11 ─ △11
事務所移転損失引当金 14 ─ △14
その他 4,517 4,028 △489
固定負債 4,295 4,362 +67
社債 1,510 900 △610
長期借入金 ─ 65 +65
退職給付引当金 274 339 +65
その他 2,511 3,058 +547
負債合計 40,141 31,949 △8,192
純資産の部
株主資本 41,741 47,601 +5,860
資本金 7,948 7,948 ─
資本剰余金 7,994 7,994 ─
利益剰余金 27,583 33,443 +5,860
自己株式 △1,785 △1,785 ─
その他の包括利益累計額 △676 △821 △145
その他有価証券評価差額金 △676 △822 △146
為替換算調整勘定 0 0 ─
少数株主持分 122 242 +120
純資産合計 41,187 47,021 +5,834
負債純資産合計 81,329 78,971 △2,358
有利子負債
「有利子負債」は、新規連結子会社化により 一部借入金や社債を継承していますが、社 債の償還などにより前期末から396百万 円減少して1,834百万円となりました。
(注)増減額については、表上計算しています。
(主な差異要因)
連結損益計算書(セグメント情報含む) (単位:百万円) 科 目
前連結会計年度 2009年4月 1 日から 2010年3月31日まで
当連結会計年度 2010年4月 1 日から
2011年3月31日まで 増減率(%)
売上高 66,342 103,593 +56.2
PS・フィールド 62,379 94,115 +50.9 モバイル・フィールド 1,821 2,032 +11.6 スポーツエンタテインメント・フィールド 2,416 2,171 △10.1
その他・フィールド 619 5,881 +849.7
調整額 △895 △606 ─
売上原価 39,452 68,464 +73.5
売上総利益 26,889 35,129 +30.6
販売費及び一般管理費 18,764 21,993 +17.2
営業利益 8,124 13,136 +61.7
PS・フィールド 8,133 12,866 +58.2
モバイル・フィールド 393 236 △39.9
スポーツエンタテインメント・フィールド △324 △290 ─
その他・フィールド △70 315 ─
調整額 △7 8 ─
営業外収益 484 1,136 +134.7
営業外費用 846 588 △30.5
経常利益 7,761 13,684 +76.3
特別利益 53 215 +305.7
特別損失 597 488 △18.3
税金等調整前当期純利益 7,218 13,410 +85.8
法人税等 3,900 5,833 +49.6
少数株主損益調整前当期純利益 ─ 7,527 ─
少数株主利益 29 6 △79.3
当期純利益 3,289 7,520 +128.6
営業利益
「営業利益」は、売上高同様の理由により前 期と比較して61.7%増の13,136百万円と なりました。
また、「その他・フィールド」の営業利益は、
(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フ ロンティアの株式取得に伴うのれん償却費 270百万円を含んでいますが、前期70 百万円の営業損失に対して当期は315 百万円の営業利益となりました。
当期純利益
「当期純利益」は、売上高同様の理由によ り前 期と比 較して128.6%増の7,520 百万円となり、「1株当たり当期純利益」は 22,643円となりました。
売上高
「売上高」は、前期と比較して56.2%増の 103,593百万円となりました。
これは、前期発売のパチスロ遊技機の追加 受注が好調であったことに加え、新機種販 売も堅調に推移したことによるものです。 また、グループ事業関連は収益改善が進 み、業績向上に寄与しています。
(主な差異要因)
*包括利益
当連結会計年度より「包括利益の表示に関する会計 基 準」を 適 用しています。なお、「包 括 利 益」は 7,382百万円となり、その内訳としては、「親会社株 主に係る包括利益」が7,375百万円、「少数株主に 係る包括利益」が6百万円となっています。
フリー・キャッシュ・フロー 連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円)
科 目
前連結会計年度 2009年4月 1 日から 2010年3月31日まで
当連結会計年度 2010年4月 1 日から
2011年3月31日まで 増減額 営業活動によるキャッシュ・フロー 8,429 8,005 △424 投資活動によるキャッシュ・フロー △1,011 △4,356 △3,345 財務活動によるキャッシュ・フロー △2,687 △3,915 △1,228
現金及び現金同等物に係る換算差額 △4 △7 △3
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 4,725 △274 △4,999 現金及び現金同等物の期首残高 11,181 15,906 +4,725 現金及び現金同等物の期末残高 15,906 15,632 △274
連結株主資本等変動計算書 当連結会計年度 (2010年4月1日から2011年3月31日まで) (単位:百万円)
株主資本 その他の包括利益累計額
少数株主持分 純資産合計
科 目 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本 合計
有価証券 その他
評価差額金 為替換算 調整勘定
その他の 包括利益 累計額合計
2010年3月31日残高 7,948 7,994 27,583 △1,785 41,741 △676 0 △676 122 41,187 連結会計年度中の変動額
剰余金の配当 ─ ─ △1,660 ─ △1,660 ─ ─ ─ ─ △1,660
当期純利益 ─ ─ 7,520 ─ 7,520 ─ ─ ─ ─ 7,520
自己株式の取得 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額) ─ ─ ─ ─ ─ △145 0 △145 119 △25
当期変動額合計 ─ ─ 5,859 ─ 5,859 △145 0 △145 119 5,834
2011年3月31日残高 7,948 7,994 33,443 △1,785 47,601 △822 0 △821 242 47,021
(百万円)
11/03 10/03 07/03 08/03 09/03
7,418
3,649 521
3,477 2,035 –5,000
–2,500 0 2,500 5,000 7,500 10,000
(注)増減額及び増減率については、表上計算しています。
会社概要 (2011年3月31日現在) 商号 フィールズ株式会社
(英文社名:FIELDS CORPORATION) 企業理念 「すべての人に最高の余暇を」
設立 1988年6月
本社所在地 〒150-0044 東京都渋谷区円山町3番6号 E・スペースタワー
事業内容 1. 遊技機の企画開発 2. 遊技機の仕入、販売
3. キャラクター、コンテンツの企画開発、販売 4. 映像ソフトの企画開発、販売
資本金 7,948百万円 従業員数 1,149名(連結) 連結対象会社 フィールズジュニア(株)
(株)フューチャースコープ
ジャパン・スポーツ・マーケティング(株) ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)
(株)円谷プロダクション
(株)デジタル・フロンティア 他 8社
役員 (2011年6月1日現在)
代表取締役会長 山本 英俊
代表取締役社長 大屋 高志
専務取締役(グループ事業管掌 兼 事業本部長) 繁松 徹也
専務取締役(PS事業管掌) 秋山 清晴
常務取締役(コンテンツ本部長) 栗原 正和
社外取締役 糸井 重里
取締役(計画管理本部長) 山中 裕之
取締役(コーポレート本部長) 伊藤 英雄
取締役(営業本部長) 藤井 晶
取締役(会長室長) 末永 徹
社外監査役 常勤 松下 滋
社外監査役 小池 敕夫
社外監査役 古田 善香
社外監査役 中元 紘一郎
執行役員(計画管理本部副本部長) 小澤 謙一
執行役員(コーポレートコミュニケーション室長) 畑中 英昭
執行役員(開発本部長) 藤島 輝男
執行役員(営業本部 兼 同本部販売戦略部長 兼
同本部北海道・東北支社長) 若園 秀夫
執行役員(グループ事業開発部長 兼 エグゼクティブプロデューサ) 小澤 洋介
執行役員(計画管理本部財務・予算部担当部長) 糟谷 総一
執行役員(コンテンツ本部副本部長) 黒川 裕介
執行役員(コンテンツ本部副本部長) 大塩 忠正
執行役員 事業本部付 エグゼクティブプロデューサ
((株)デジタル・フロンティア 代表取締役社長) 植木 英則
執行役員 事業本部付 エグゼクティブプロデューサ
(ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)代表取締役社長) 鎌形 英一
執行役員 事業本部付 エグゼクティブプロデューサ
(ジャパン・スポーツ・マーケティング(株)代表取締役社長) 菊池 伸之
(注) ( )内は主たる役職となっています。
コーポレートデータ
自己名義株式 個人・その他 外国法人等 その他国内法人 金融商品取引業者 金融機関
大株主
株主名 所有株式数(株) 持株比率(%)
山本 英俊 86,750 25.00
(株)SANKYO 52,050 15.00
山本 剛史 36,128 10.41
(有)ミント 16,000 4.61
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 9,609 2.77 日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 7,964 2.30 資産管理サービス信託銀行(株)(証券投資信託口) 7,680 2.21
大屋 高志 4,500 1.30
ビービーエイチルクス フイデリテイ フアンズ ジヤパン アドバンテージ 3,880 1.12 ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニーレギュラーアカウント 3,622 1.04
*当社所有の自己名義株式は除いています。
株式状況
発行可能株式総数 1,388,000株
発行済株式総数 347,000株
自己名義株式 14,885株
株主数 9,642名
所有者別株式分布状況
金融機関 8.82%
金融商品取引業者 0.88% その他国内法人 20.96% 外国法人等 10.63% 個人・その他 54.42% 自己名義株式 4.29%
(2011 年3 月31日現在)
株式情報
アニュアルレポート2010
IRサイト http://www.fields.biz/ir/j/ 「第13回日経アニュアルリポートアウォード2010」表彰盾
住所変更のお申出先について
株主様の口座のある証券会社にお申出ください。 なお、証券会社に口座がないため特別口座が開設され
ました株主様は、特別口座の口座管理機関である中央三 井信託銀行(株)にお申出ください。
未払配当金の支払いについて
株主名簿管理人である中央三井信託銀行(株)にお申出 ください。
「配当金計算書」について
配当金支払いの際送付している「配当金計算書」は、租 税特別措置法の規定に基づく「支払通知書」を兼ねていま す。確定申告を行う際は、その添付資料としてご使用頂く ことができます。
* 確定申告をなされる株主様は、大切に保管ください。
株主メモ
事業年度 毎年4月1日から翌年3月31日まで 定時株主総会 毎年6月下旬
基準日 定時株主総会・期末配当 毎年3月31日 中間配当 毎年9月30日
株主名簿管理人 東京都港区芝三丁目33番1号 中央三井信託銀行(株) 郵便物送付先 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
中央三井信託銀行(株) 証券代行部 (電話照会先) 電話 0120-78-2031(フリーダイヤル)
取次事務は中央三井信託銀行(株)の全国各支店並びに日本証券代行(株)の 本店及び全国各支店で行っております。
上場証券取引所 大阪証券取引所(JASDAQ) 証券コード:2767 公告方法 電子公告 URL http://www.fields.biz
(事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることがで きない場合は、日本経済新聞に掲載いたします。)
IRコミュニティ
積極的なIR活動を推進していきます
当社は、株主及び個人投資家の皆様との信頼関係構築を 第一義に積極的なIR活動を推進していますが 、より有意義 な情報提供に向けては、多くの改善施策を進めていきたい と考えています。
諸施策の一例としては、IRサイトでは、タイムリーかつお 役に立つ情報発信に向けて、各種頂戴しましたご意見も踏 まえながら改善に努めるとともに、アニュアルレポートなどの IRツールでは、皆様により分かりやすい情報提供を心掛け、
有識者からの評価も踏まえた制作に努めています。 今般、IRサイトでは、日興アイ・アール(株)発表の「2010 年度最優秀サイト」に選定されるとともに、アニュアルレポー トでは、(株)日本経済新聞社が実施する「第13回日経アニュ アルリポートアウォード2010」で佳作を受賞しましたが、今 後もより多くの皆様にご理解頂けるよう努めてまいります ので、ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
第三者によるフィールズの分析レポート
フィールズは、遊技機(パチンコ、パチスロ機)の販売商社に 端を発し、創業来、遊技機業界はもちろん、各コンテンツホル ダー(版権等保有者)との接点を多く築き上げてきた。そして、 その接点を生かして獲得したコンテンツの使用権や、そのコン テンツの活用、企画力、そしてメーカーと共同で開発した機種 を市場全体に広める販売力が同社の強みとなってきた。
同社は、創業からまだ歴が浅い方に属する企業かもしれないが、 提携や買収を通じて、その時代情勢の変化に応じた企業形態の 変化を柔軟に行っていることも、これもまた同社の強みであろう。 過去数年においても、権利獲得を目指した(株)円谷プロダク ションの取得、企画だけでなく開発力の強化を目指すための
(株)マイクロキャビン、(株)デジタル・フロンティアの取得、モバ イルコンテンツ展開を強化するためのNHN Japan(株)(韓国 大手インターネットサービス事業者の日本法人)との提携など、 数多くの事例を残している。
このような柔軟な変化の姿勢によって生み出される強みは、 一朝一夕に覆されるものではなく、自前に企画・開発部門を持 つ有力遊技機メーカーが同社と提携関係を結んでいることがそ の何よりの証左であろう。2011年3月期〜2012年3月期に おいても、これまで関係の近かったメーカー((株)SANKYO 、 セガ サミーホール ディン グ ス(株))に、(株)エンターライズ
((株)カプコンの連結子会社)、京楽産業.(株)との新たな提携 効果が加わる形で顕在化していく見通しである。
一方、業績だけを見れば 、主力の遊技機関連事業(PS 事 業)は、ヒット機種の有無によって業績が大きく変動する特徴 を有することもまた事実である。実際、2011 年3月期の過去 最高益業績も、同社看板タイトルと言うべき「ヱヴァンゲリヲ ン」シリーズの遊技機の寄与が大きい 。しかし、既述したコン テンツホルダーの取得、提携や、開発部門強化の動きは、この
「ヱヴァンゲリヲン」依存度の高い状態からの脱却を狙うもの であり、事業リスクの分散化、安定性の向上につながるもの と理解している。買収や提携を行った案件は 、その規模がさ ほど大きくないものも含まれることや 、モバイル分野の強化 のようにやや時間を要するものも含まれる。つまり、連結業 績はまだしばらくは、主力のPS 事業が左右する状態が続くこ とが想定される。
しかし、このことを決してマイナスに捉える必要はないだろ う。同社は過去に、遊技機関連以外の事業において、多角化を 急ぎすぎたあまり、家庭用ゲーム事業((株)D3パブリッシャー) のように、事業管理面での失敗などを経験したことがある。直 近で行われている買収・提携の実行スピードや規模感において は、このような過去の反省が十分に考慮されている印象が強い。
遊技機業界を取り巻く環境は、決してフォローウィンドではな いが、同社業績は、当面は新たな遊技機メーカーとの提携効果 によって拡大成長が見込める状況である。つまり、次の成長の 種シーズ
を育む時間は十分あると言える。安定成長軌道にあるという 点で同社は魅力的だが 、次なるシーズの芽生えによって、さら にどのように発展するのか、このわくわく感を感じさせてくれ る点が、それ以上に同社の魅力ではないだろうか。
大和証券キャピタル・マーケッツ(株)
金融証券研究所 企業調査第二部
課長代理/アナリスト
白石 幸毅
会社概要
当社は、(株)大和証券グループ本社傘下のホールセール専業証券会 社である。国内外の機関投資家に対し、コンサルティング業務、投資 銀行業務、経済・企業などのリサーチ業務、ベンチャーキャピタル業 務など、広範囲の金融ビジネスサービスを提供している。
白石 幸毅(しらいし・こうき)
2002年の入社来、一貫して企業調査部に在籍し、上場企 業を主な対象とした証券アナリスト業務に携わる。通信、機 械、米国企業などのセクター担当を経て、2011年1月よ り、民生エレクトロニクス、ゲーム・アミューズメントセク ター担当アナリストを務める。
www.fields.biz
企業理念への想い
われわれ経営陣は、「すべての人に最高の余暇を」という企業理念 の下に集まりました。この、途方もなく高いゴールに向かってわれわ れは挑戦を続けています。
この挑戦のベースになるものが、IP(知的財産)です。版元様から IPをお借りして映像化・商品化したり、(株)円谷プロダクションのよう に資本提携したパートナー企業とともに既存IPを育成したり、クリエイ ターやパートナー企業の皆様とともに一から創造したり。これらのIP をドライビングフォースとして、PS(パチンコ・パチスロ)メディアやそ の他のたくさんのメディアに展開し、「すべての人に最高の余暇を」の 実現に向けて挑戦を続けていきます。
株主の皆様におかれましては、私たちの挑戦にご期待頂き、引き続 きご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
文・表紙文字=常務取締役(コンテンツ本部長) 栗原 正和
IRお問い合わせ先 フィールズ株式会社
コーポレートコミュニケーション室 IR課 Tel: 03-5784-2111(代表) Mail: [email protected]